京都庭園散歩 橋本関雪邸宅 白沙村荘(2017年7月)

白砂村荘(はくさそんそう)は、「京都画壇で独自の画風を築き上げた日本画家・橋本関雪(はしもとかんせつ)が、半生をかけて大地に描き出した文人の理想郷」と言われています。

場 所:左京区浄土寺石橋町37

拝 観:無休

拝観時間:10:00~17:00(16:30受付終了)

拝観料:1,300円

大正から昭和(1913年~1945年)にかけて、浄土寺の領地であったとされる田園地域を埋め立て造営。建物や庭園は関雪自ら設計・指揮。

1万㎡に及ぶ敷地内に主家「瑞米山(ずいべいさん)」と回廊でつながった画室「存古楼(ぞんころう)」があり、更に3軒の茶室「憩寂庵(けいじゃくあん)」「依翠亭(いすいてい)」「如舫亭(にょほうてい)」があります。

それらの建物に囲まれて2つの池「芙蓉池」と「瑞月池」があり、更に「芙蓉池」から回廊の下を潜って西に「持仏堂」を巡る形で伸びて、その先端に「浄土池」があります。

また、平安から鎌倉にかけて制作された数多くの石造美術品が配置され植え込みと相まって

独特の空間を醸し出しています。

2008年に日本画家が自らの美意識をもって設計した稀な庭として、「国の名勝」に指定されています。

東山を借景にした雄大で且つ美しい池泉回遊式庭園です。

今出川通りを東山銀閣に突き当たる手前右側に、入口の北門があります。

受付を済ませて左へ回り込むと、江戸時代の石橋と東門が見えて来ます。

そして右手の侘びた門を潜ると広大な庭にでます。

芙蓉池を挟んで向こうに「存古楼」が見えます。

石橋を渡って瑞月池へ、奥に「依翠亭」が垣間見えます。

橋の上から右手を見ると「存古楼」が浮かび上がります。

程なく、瑞月池を挟んで左手に茅葺の「如舫亭」が、右手に「依翠亭」とそれに続く「憩寂庵」が見えます。私がこの庭園で一番好きなところです。

「如舫亭」から見た「依翠亭」

「依翠亭」から見た「如舫亭」

瑞月池の一番奥に掛かる石橋から「存古楼」の方を見た景色。

「依翠亭」と「憩寂庵」の内部。

「存古楼」の脇を通って西に草門を潜ると右手に「持仏堂」があり、その奥に「浄土池」があります。

一番西側に美術館があり、その2階のベランダから、東山大文字の雄大な山並みが見られます。

撮影:2017年7月21日

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