京都庭園散歩 東本願寺飛地境内地 渉成園(2016年11月)

場 所:京都市下京区下数珠屋町通間之町東入東玉水町

拝観時間:9:00~17:00

拝観料:庭園維持寄付金500円以上(ガイドブック贈呈)

休 日:無休

宣如上人が1653年隠居した際、この地に居を構え、陶淵明の「帰去来辞」の

「園、日に渉って以って趣きを成す」から「渉成園」と名付けたそうです。そして周囲に

枳殻(からたち)を植えたことから、「枳殻邸(きこくてい)」とも呼ばれています。

庭園は1653年に石川丈山により「書院式回遊庭園」として作庭されたと伝えられています。

1936年に国の名勝に指定されました。

今も作庭時の面影を残す雄大で美しいお庭です。現在の殿舎は1865年から明治初期までに再建されたものだそうです。

入口から入って左折れすると瀟洒な門が見えます。

門を潜ると、楼門作りの傍花閣が見えます。左右側面に山廊と呼ばれる階段があり、庭園内には珍しい形の建物です。

「侵雪橋(しんせつきょう)」は、「印月池(いんげつち)」の西北岸から「縮遠亭(しゅくえんてい)」のある島に渡るための反橋です。

縮遠亭は、四畳間が付属する茶室に舞台作りの上段の間が板間で連結された三連の建物です。昔は上段の間から、遠く阿弥陀ケ峰が縮図のように見張らせたことからこの名があるそうです。


この北大島にはもう一つ「回棹廊(かいとうろう)」が「丹楓渓(たんぷうけい)」と結ぶようにかかっています。

檜皮葺の屋根をもち、中央の唐破風の屋根が印象的な木橋です。

また、「侵雪橋」からは「印月池」が広がり、左に南大島「臥龍堂」が、右奥には

「漱沈居(そうちんきょ)」が水面にせり出すように建てられていて、その雄大でかつ

美しい庭園を眺めていると時のたつのを忘れてしまいそうになります。+

他にも、多くの名物・景物もあり、四季折々の変化と相まって何度も訪れたくなる庭園です。

訪問日:2016年11月2日

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