滋賀庭園散歩 弘徳山龍潭寺(2016年6月)

場 所:彦根市古沢町大洞  TEL0749-22-2777

拝 観:無休

拝観時間:9:00~16:00

拝観料:400円

臨済宗妙心寺派・旧彦根藩主井伊家菩提寺の龍潭寺(りょうたんじ)は、「庭の寺」または「だるま寺」とも呼ばれており、ご本尊は釈迦如来です。

天平5年(734年)行基により遠江国浜名湖北伊谷郷に開基。平安時代中期に井伊共保がここに葬られたことから井伊氏の菩提寺となる。

元中2年(1385年)後醍醐天皇第三皇子宗良親王により中興され、寺号を龍潭寺とする。

慶長5年(1600年)井伊直政が佐和山城主に転封になったのを機に、龍潭寺第5世・昊天禅師により佐和山麓に移築開山した。

元和三年(1617年)に諸堂が完成し、その後近郷に十余りの末寺を有し、全国有数の禅宗大学寮として大いに発展した。

彦根駅から北に徒歩約20分、佐和山麓にあります。

江戸時代初期に建立された方丈には、蕉門十哲の一人・森川許六(もりかわきょりく)により描かれた襖絵があります。

方丈南庭は、一面の白砂を敷き、大小四十八石を配して観音菩薩の浄土である補陀落山を表した江戸時代初期の枯山水庭園です。

書院東庭は、開山・昊天禅師と小堀遠州の合作で佐和山を借景にした池泉回遊式庭園で、彦根市の指定文化財となっています。

書院北庭は、池泉平庭の露地庭園です。

龍潭寺垣と呼ばれる竹垣に添って参道を進むと、緑の木々に包まれた山門が見えます。

方丈南庭。中央のひと際高い石が観音様の立ち姿を、白砂が大海を、奥の杉垣が水平線を、その向こうの生垣が雲海を表しています。

書院東庭。「玲龍の池」の左手に亀島が、右手に植木を中心にして表現した鶴がそして亀島の左には直下式の枯滝「龍門瀑」があります。

書院北庭。侘びた露地庭園です。書院を抜けると広間があり、右に「蓬莱庭園」が左に「露地庭園」が見え、とても心安らぐ空間が広がります。

書院の森川許六筆の襖絵。

撮影:2016年7月

0コメント

  • 1000 / 1000