京都庭園散歩 相国寺・慈照院(2019年3月)

場 所:京都市上京区今出川烏丸上る相国寺門前町703

拝 観:通常非公開(特別公開時のみ拝観可能)

   「陸船松」の枯山水庭園・書院「棲碧軒」・朝鮮通信使ゆかりの寺宝を

   2019年1月10日~3月18日まで特別公開中                 

拝観料:600円

拝観時間:10:00~16:30(16:00受付終了)

臨済宗相国寺派に属する相国寺の塔頭寺院。本尊は十一面観世音菩薩。

応永12年(1405年)頃、相国寺第十三世・在中中淹(ざいちゅうちゅうえん)が創建し、元は大徳院と称した。延徳2年(1490年)室町幕府第八代将軍・足利義政の影堂(えいどう)となり、その法号により慈照院と改名。

江戸時代の寛永6年(1629年)に、桂宮が当境内に御学問所を建設。慈照院第七世・仏性本源国師(昕叔顕啅)は初代智仁親王や二代智忠親王と親交が深く、寛永9年(1632年)にその建物が昕叔顕啅(きんしゅくけんたく)和尚に下賜され、それが現在の書院・棲碧軒(せいへきけん)となっている。

本堂は、寛文11年(1671年)に智仁親王妃・常照院殿の遺命により、尾張徳川家が建造したもの。また、茶室「頤神室(いしんしつ)」は、昕叔和尚と交流のあった茶人・千宗旦との合作で、「宗旦好みの席」とも呼ばれている。また、席内には持仏堂があり、そこに安置されている布袋像は千利休の首と挿げ替えられるようになっている。

相国寺の北門を出て左に歩くと、烏丸通の手前に右に入る石畳があります。石畳の路の奥が慈雲院、手前左側が慈照院です。



山門

門を潜ると正面に庫裡と玄関、そして中央の石畳の路地を境に庫裡に向かって右側が石庭、左側が松の美しい枯山水庭園となっています。

庫裡から山門を見た景色

庫裡玄関横に受付があり門を潜って本堂・庭園に入れます。

入口の花頭窓から見た庭園

本堂南側の庭園。枯山水庭園で右奥に滝口が設けられ、石橋を潜って本堂西側に流れていくように造られています。本堂正面は苔地に樹齢300年以上と云われている陸船松が植えられ、枝は右に低く流れ大きな平石の上まで達しています。

右奥の滝口

本堂と書院南側に囲まれた所に露地庭があります。飛び石は奥の茶室「頤神室」まで続いています。

書院を通り抜けると北側に茶室「棲碧軒」と宝物庫があります。宝物庫では今回特別公開されている朝鮮通信使ゆかりの寺宝を観ることが出来ます。

宝物庫の廊下を隔てた向こう側にも坪庭があります。

建物内部は一切撮影が禁止されています。2019年03月08日撮影。

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