京都庭園散歩 京都御苑内 閑院宮邸跡(2019年03月)

場 所:京都市上京区京都御苑3

休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)

    但し、庭園は年末年始を除いて開館

拝観料:無料

拝観時間:9:00~16:30(16:00受付終了)

閑院宮家は、見宮家・宮家・栖川宮家と並ぶ江戸時代の四親王家の一つで、宝永7年(1710年)東山天皇の皇子、直仁親王を始祖として創立された。創建当初の建物は天明8年(1788年)の大火で焼失。その後再建されたが、現在の建物との関係はよく分かっていません。

閑院宮家は、明治2年(1869年)の東京遷都に伴い明治10年(1877年)に東京に移転。その後は華族会館や裁判所として一時利用され、明治16年(1883年)に旧宮内庁京都支庁が設置。

昭和24年(1949年)に京都御苑が国民公園となってから、厚生省(後の環境省)の京都御苑管理事務所として使用。平成18年(2006年)に改修工事を終え、収納展示室と庭園などを公開。

収納展示室では、京都御苑の自然と歴史についての展示と解説を行っています。閑院宮邸跡の建物と庭園は当時の面影を今に伝えています。

敷地面積は約11,400㎡あり、築地塀に囲まれ東門若しくは北門(長屋門)から出入り出来ます。

京都御苑の西南隅にあり、地下鉄烏丸線・丸太町駅の1番出口を出て、暫く東に丸太町通りを進むと、京都御苑の入口(間ノ町口)があります。

入ると左手に閑院宮邸跡の東門が見えます。

入ると、正面に千鳥破風を構えた車寄(玄関)と左右に書院造の建物が見えます。右手は管理事務所です。

案内図。

東門から入って左の小路を行くと庭園があります。池の手前には緩やかな傾斜で玉石の洲浜が設けられており、池の中央左寄りに1つ中島が浮かんでいます。これは平成15~17年度に行われた全面的な整備事業で復元されたものです。その時発掘された遺構は埋め戻され、その上に現在の庭園を造っています。

小径の左(東側)の突き当りに四阿(あずまや)があり、その傍に説明版があります。四阿からみた展示室と庭園。

展示室の前を半弧を描くように小径は土蔵のあるレクチャーホールへと続いています。

井戸がある辺りから展示室全体が見渡せます。

土蔵に至る手前で道は二股に分かれ、もう一つの庭園があります。旧宮内省所長官舎跡地で平成26年3月に復元整備されたものです。官舎跡は間取りを復元していて庭園との関係が分かるように配意されています。

来た小径を戻って庭園を右手に見ながら、車寄の前を通って北門(長屋門)から御苑にでました。

2019年03月08日撮影


2019年04月05日、京都御苑の観桜のついでに訪れました。2019年03月とは、主に建物内部から見た庭園と宮内省所長官舎跡の景色が追加されています。

東門を入ると右手に環境省京都御苑管理事務所の建物があります。

展示室の建物に入ると四方を建物に囲まれて中庭があります。

展示物を拝観した後、縁側に出て東側隅から庭園を見ながら、展示室を半周する形で西側の庭園を見ていきます。東門の横にあるのは門番所で、少し右に離れてあるのは四阿です。

建物を出て、西側の宮内省所長官舎跡へ庭園の中を歩きます。庭の南側から見た展示室の建物と左(西)手奥にある白壁の土蔵。

庭園の路の途中にある井戸。

路は二手に分かれますが、順路に沿って右(北)手に折れて、レクチャーホールと土蔵の間を進みます。左に行くと、跡地の庭園の方に行きます。

レクチャーホールを左に曲がると宮内省所長官舎跡に出ます。途中に椿が咲いていました。

跡地を見ながら真っすぐ南に進んで、跡地の庭園を見ていきます。水が流れ燈籠があります。

跡地の庭園を後ろに見て、東門横の庭園を見て、出口に向かいます。

2019年04月05日撮影

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