京都庭園散歩 妙蓮寺(2018年10月)

場 所:京都市上京区寺ノ内町通大宮東入

拝 観:境内自由、毎週水曜日と年末年始と行事がある場合は休館

拝観料:方丈及び庭園は500円(宝物殿は予約が必要で別途300円)

拝観時間10:00~16:00

本門法華宗の大本山、山号は卯木山(うぼくさん)、本尊は十界曼荼羅。

開山は日像聖人、開基は柳屋仲興

鎌倉時代、日像聖人は日蓮聖人の遺命を受け鎌倉より京へ上られた。この時五条西洞院の酒屋・柳屋仲興は日像に深く帰依し、その没後、永仁2年(1294年)に未亡人が邸内に法華堂を建て、日像を請じて妙法蓮華寺と号した。

その後荒廃したが、応永年間(1394年~1428年)に日慶により四条大宮に再興。しかし、天文5年(1536年)天文法華の乱により焼失し、堺へ避難。その後、後奈良天皇が法華宗帰洛の綸旨を下し、これにより天文11年(1542年)に、大宮西北小路に伽藍を再建。

天正15年(1587年)に秀吉の聚楽第造営により現在の地に移転。塔頭27ケ院を誇る大寺院となったが、天明8年(1788年)の大火により宝蔵と鐘楼を残して大半を焼失。

寛政元年(1789年)より順次復興して現在に至る。

松尾社一切経3545巻、長谷川派による障壁画38面などの重要文化財があります。

庭園は観賞式の「十六羅漢の石庭」と呼ばれている庭があります。

堀川通りから西に寺之内通りを進むと、右手に山門があり、芙蓉が植えられています。

山門を入ると右に鐘楼あり、左に本堂が見えます。

本堂と手水舎

本堂の東側を抜けて進むと拝観入口と書かれた立札がある寺務所があります。

表書院と奥書院に囲まれて「十六羅漢の石庭」があります。白川砂に十六の石を配置し、北山杉を植えこんだ枯山水庭園です。中央の大きな青石は、秀吉が寄進したものと伝えられており、牛が臥せている姿に似ていることから「臥牛石(がぎゅうせき)」と呼ばれています。

表書院から見た庭園。右手の建物は奥書院。

奥書院から見た庭園。大きな石が「臥牛石」です。

奥書院から右側(北側)見た景色と左側(南側)(表書院側)を見た景色。

奥書院の東側(十六羅漢の石庭の反対側)にある、奥書院と寺務所に囲まれた壺園。

寺務所を出て右手へ。芙蓉が植えてある塀越しに寺務所と書院が見えます。

西側には「常住院」と

「本妙院」の2つの塔頭があります。「本妙院」には江戸前期の枯山水の庭園があると説明版には記載されています(非公開)。

伽藍図。

2018年10月28日撮影

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