京都庭園散歩 金戒光明寺(2018年11月)
場 所:京都市左京区黒谷121
拝 観:境内自由
拝観料:志納
特別公開時:御影堂・大方丈・紫雲庭園は600円、三門は800円、共通券は1200円
拝観時間:9:00~16:00
金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)は浄土宗七大本山の一つで、山号は紫雲山、本尊は阿弥陀如来。開基は法然上人。
十五歳で比叡山に登った法然上人が、承安5年(1175年)四十三歳の時に念仏の教えを広めるため、比叡山の黒谷に下った。岡の上に大きな石があり、石の上で念仏を唱えると、紫雲が全山にみなぎり光明があたりを照らしたそうです。そこで法然上人は、この地に草庵を結び、これが寺の起こりとなりました。
第5世恵顗の時に伽藍が整い、法然上人が見た縁起に因み紫雲山光明寺と号した。その後、第8世運空が後光厳天皇に戒を授けて金戒の二文字を賜り、金戒光明寺と呼ぶようになった。
応仁の乱に焼失後、万延元年(1860年)に再建された山門(京都府指定文化財)の横を通って境内へ。この三門には後小松天皇の「浄土真宗最初門」という扁額がかかっています。
御影堂(登録有形文化財)から上がって、堂内を参拝して後、大方丈へ。御影堂は昭和9年(1934年)の火災により失われたが、昭和19年(1944年)に再建された。堂内正面には法然上人75歳の御影を奉安し、右に吉備観音(重要文化財)、左に中山文珠(京都市指定文化財)を安置しています。
御影堂の東側を見ると、大方丈と築地塀越しに南庭が見えます。
御影堂の北側には回廊の先にお堂があります。
御影堂の東側から南の方を見ると、阿弥陀堂(京都府指定文化財)と経蔵(納骨堂)(京都府登録文化財)が並んで建っています。阿弥陀堂は慶長10年(1612年)豊臣秀頼により再建。中に本尊の阿弥陀像が安置されています。
大方丈の南庭。唐門(登録有形文化財)と築地塀(登録有形文化財)に囲まれて白砂が敷き詰められています。
紫雲の庭は白砂が敷き詰められた中に杉苔の島が浮かび、法然上人や上人を取り巻く人々を石で表現されています。
大方丈の北側(方丈北庭)は庭に下りることが出来て、池を回遊することが出来ます。池は北東から南東に穿かれており中ほどに石橋が架かっています。
池の南東隅に2軒の茶室(花峯庵と紫雲亭)があります。
池を巡って大方丈へ戻ります。
簡単な境内図。
2018年11月27日撮影。
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