京都庭園散歩 善峯寺 Ⅰ(2019年06月)

場 所:西京区大原野小塩町1372

拝 観:無休

拝観料:500円

拝観時間:8:00~17:00(16:45受付終了)(2021年3月31日まで)

     (2021年4月01日より平日は8:30~に変更)

西国三十三所第20番札所で、山号は西山、本尊は十一面観音菩薩。開基は源算上人。

平安中期の長元2年(1029年)、比叡山横川の恵心僧都源信に師事していた、源算上人が当山に入り、小堂に千手観音を奉安されたのが始まりとされています。

長元7年(1034年)に後一条天皇より鎮護国家の勅願所として「良峯寺」の寺号を賜りました。その後、建久3年(1192年)に後白河天皇より「善峯寺」(よしみねでら)の扁額を賜ったことより、寺号を「善峯寺」に改名いたしました。

室町時代にかけて大いに栄えたが、応仁の乱により焼失。その後、江戸時代になって、徳川第5代将軍綱吉の生母である桂昌院の寄進により、伽藍が再興され現在に至っています。

境内地には、観音堂・多宝塔・釈迦堂・薬師堂等多くの堂塔伽藍が存在し、約3万坪の回遊式庭園は大正から昭和にかけて7代目小川治兵衛の作庭になるものです。

JR向日町駅あるいは阪急東向日町駅から、阪急バス(66番善峯寺行)で約30分、終点の善峯寺で下車、急な坂道の参道を登って東門に至ります。

東門を潜ると駐車場越しに文珠寺宝館が見えます。文珠寺宝館は通常、年2回春期と秋期に開館されますが、2020年はコロナウイルスの関係で春期は中止されているみたいです。

右に折れて石段を登ると山門の前に出ます。山門は正徳6年(1716年)建立の三間一戸の楼門形式です。楼上には本尊文殊菩薩と脇侍二天がありましたが、現在は文珠寺宝館に奉安されています。楼下には左右に金剛力士像が祀られています。

境内案内図の順路に従って諸堂を巡ります。

山門で拝観受付を済ませ境内へ、正面に鋳造の燈籠があり石段を登った先には本堂(観音堂)が見えます。右手には石燈籠と紫陽花が、左手には四阿があります。

石段を登って本堂(観音堂)前へ。左手に手水舎があります。観音堂は、西国二十番札所で元禄5年(1692年)建立、桂昌院の寄進により再建された入母屋造のお堂です。本尊は千手観音で仁弘法師の作、脇侍の千手観音は源算上人の作と云われています。

右手奥には2つの祠と弘法大師修行像が、中央には右手前の建物に挟まれて、多宝塔に至る石段があります。

石段の途中で道は3つに分かれます。正面は「遊龍の松」を潜って経堂・多宝塔に至り、右手は鐘楼・護摩堂に至り、左手は阿弥陀堂に至ります。

順路に従って右手の鐘楼へ。鐘楼は、貞享3年(1686年)徳川5代将軍綱吉の厄年にあたり、桂昌院の寄進により建立されたもので、「厄除けの鐘」と云われています。

鐘楼前から三叉路方向を見た景色。

鐘楼の奥には金婚桜があります。

鐘楼の左には、岩山を隔てて護摩堂があります。護摩堂は元禄5年(1692年)の建立で、本尊は五代明王です。

鐘楼と護摩堂の間から京都南部が一望出来ます。

護摩堂前か順路に従って護摩堂前の石段を登り、「遊龍の松」を潜って多宝塔へ。

多宝塔前から振り返って「遊龍の松」越しに見た護摩堂。

多宝塔以降はⅡへ。2019年06月12日撮影。

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