京都庭園散歩 臨済宗瑞龍山南禅寺塔頭 金地院(2017年6月・7月)

京都市左京区南禅寺福地町86-12

拝観時間:8:30~17:00

休 日:無休

料 金:400円

    (茶室・八窓席が特別公開の時は別途600円)

応永年間(14世紀末~15世紀初頭)に、室町幕府4代将軍足利義持が南禅寺第68世・大業徳基を開山として洛北・鷹ケ峯に創建したのが最初といわれている。

慶長10年(1605年)、家康の基、法律・外交を担っていた「黒衣の宰相」以心崇伝(いしんすうでん)が現在の地に移建。

僧録司が置かれ、江戸時代を通じて五山十刹以下すべての住職の任命権を持つ最高機関とされ、また10万石の格式を有していた。

中門を潜って左前方に三門を望みながら右に曲がりL字に戻ると金地院の門前に出ます。

でも私は、三条通りからインクラインの下を「ねじりまんぼ」(赤レンガ造りの通路)を通って、東照宮の楼門を左手に見ながら、金地院の山門に至る寺路が趣きがあり好きです。

山門を潜って入ると左に明智光秀が母の菩提を弔うために天正10年(1582年)に建立した明智門(明治19年に大徳寺より移築)が見えてきます。

明智門を入ると、元は東照宮と開山堂の中間にあった弁天池が広がります。

弁天池を左に巡って滝口を通り東照宮へ

東照宮は寛永5年(1628年)に造営、小堀遠州の作で重要文化財。家康に遺言に基づき遺髪と念持仏を祀っています。創建当初は日光東照宮と比されるほどの規模であったそうです。

拝殿の天井には狩野探幽の筆による「鳴龍」が描かれており、欄間には土佐光起の筆になる「三十六歌仙」の額が掲げられています。

本堂(大方丈)(重要文化財)の前には、崇伝が家光のために作らせた、江戸時代初期の代表的な枯山水庭園が広がります。作庭は小堀遠州(遠州作と資料が残っている唯一の庭園)。国の特別名勝で「鶴亀の庭」と呼ばれています。

前面の白砂は海洋を表し、中央の長方形の平面石は東照宮の遥拝石、右に首を水平の伸ばした形の鶴島、左に亀島を配し、背景の大刈込は幾重にも重なって深山幽谷を表しています。

特別公開されているときは、方丈内部や京都三名席の一つ八窓席(小堀遠州作、重要文化財)や長谷川等伯筆の「猿猴捉月図」・「老松の図」が見られます。写真撮影は禁止ですので写真はありません。

訪問日:2017年6月13日及び7月14日

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