京都庭園散歩 天龍寺塔頭 宝厳院(2018年4月)

場 所:右京区嵯峨野天龍寺芒ノ馬場町36

拝 観:春・秋の特別公開時のみ(2018年3月17日~6月30日)

拝観料:500円

拝観時間:9:00~17:00

寛正2年(1461年)室町幕府の菅領細川頼之が天龍寺の開山・夢想国師の法孫聖仲永光禅師を開山に向かえて創建。創建時は上京区にあり広大な敷地を有していたが、応仁の乱により焼失、その後天正年間に再興されたが、明治時代に弘源寺境内に移転。その後、天龍寺塔頭の妙智院の旧地に移転再興された。

この旧地は大正期畑になっていたのを林民雄が別荘として整備していたところ。

天龍寺に向かって左側の参道を暫く進んで左折れすると入口が見えて来ます。

入口から振り返った宝厳院(ほうごんいん)の塀沿いの景色。

入口を入って緩く右の曲がると玉砂利の苦海とその奥の石を組み合わせた瀧門瀑が見えてきます。右手道沿いの垣根は宝厳院垣として知られいます。

庭園は「獅子吼(ししく)の庭」と呼ばれ、策彦周良禅師の作庭で嵐山を借景にした回遊式庭園です。

苦海の右奥に三尊石、そしてその隣のドウダンツツジが色鮮やかでとても美しいです。

小径を挟んで枝垂桜も満開で、ツツジとサクラの共演がとても印象的でした。

少し先に「破岩の松跡」があり、ここにも色鮮やかなドウダンツツジが咲いていました。

次に十字路に出ます。左は無畏庵、正面が本堂、右には巨石の碧岩がありもう一つの巨石・獅子岩へと続いています。

右手に碧岩を回り込むように曲がって獅子岩へ。手前を本堂の方からせせらぎが流れていて小さな橋が架かっています。

小橋の手前右に「豊丸垣」と呼ばれる竹の小枝を下向きに重ねた特徴的な垣根があります。

大正時代の別荘建築である書院の方をぐるっと巡って元来た方に戻る形になります。

戻り道から本堂の方を振り返って見た景色。

戻っていく途中に「大堰川」と書かれた渡月橋の親柱があります。

桜の向こうに見えているのが、大正時代の茶室「青嶂軒」(せいしょうけん)です。

撮影:2018年04月03日

0コメント

  • 1000 / 1000