京都庭園散歩 日蓮宗本山 具足山妙覚寺(2018年5月)

場 所:上京区上御霊前通小川東入下清蔵口町135

拝 観:年中無休

拝観料:境内自由、本堂と庭園は500円

拝観時間:9:00~16:30

妙顕寺の後継第4世を巡り、日霽上人(にっせいしょうにん)と日實上人が候補となったが、結局日霽上人が後継者と決まり、永和4年(1378年)日實上人は、支援者であった小野妙覚の寄進する四条大宮の地に妙覚寺を開創。日像聖人を開山として、自らは開基となった。

その後、文明15年(1483年)に室町幕府第9代将軍・足利義尚の命により二条衣棚(現在の中京区)に移転。大いに栄えたが、天文の法難に遭い京都21本山悉く焼き払われた。このため堺へ移転していたが、後奈良天皇の綸旨を得て天文17年(1549年)旧地の二条衣棚に再建された。

天正10年(1582年)に勃発した「本能寺の変」の際、織田信長の嫡男信忠は妙覚寺に宿営していた。明智光秀の謀反を知った信忠は、光秀勢を討つべく向かうが果たせず自害した。

翌天正11年(1583年)に豊臣秀吉の都市改造政策により、現在の地に移転。

天明8年(1788年)の天明の大火により焼失したが、その後再建されて現在に至る。

上御霊前通りから山門を潜って境内へ。山門は秀吉が建造した聚楽第の裏門を移築したものと云われており、西本願寺飛雲閣・大徳寺方丈及び唐門とあわせて数少ない聚楽第の遺構の一つと伝承されています。

正面の祖師堂から山門を見た景色。

山門を潜って左斜めに続く石畳に沿って方丈へ。右手の大玄関越しに本堂の甍が見えます。

大玄関からは奥に中庭が見えます。

受付を済ませ方丈内部へ。正面の廊下は書院・奥書院へと続きます。(中には入れません)

右に曲がると、左手に中庭が見え、右手に進むと大玄関に出ます。

中庭の景色。

大玄関から見た境内の景色。

大玄関の間の境内に向かって左側に丸窓があり、丸窓越しに清楚な「箱庭」が見えます。

中庭を左手に見て真っすぐ進むと本堂に至ります。本堂前には「法姿園(ほうしえん)」と呼ばれる清々しい庭園があります。妙顕寺と同じく正面の勅使門に至る石畳が庭の中央を渡り左右に美しい苔と木々の庭「法姿園」が広がります。

本堂内陣の様子。(撮影可)

本堂の左隅から祖師堂に至る回廊が続いています。

祖師堂に繋がる回廊を過ぎて左折れすると、華芳堂(かほうどう)があります。

暗くて中が見えにくいですが、説明書きのように、堂内には木造の華芳宝塔の中に日蓮聖人ゆかりの華芳塔が収められています。

方丈を出て左手に進むと、庭園「法姿園」から見えた唐門の表側が見られます。

境内を出て山門に別れを告げて妙顕寺へ。

境内図。

撮影:2018年05月26日

追加(2019年04月)

本法寺から妙顕寺に行く途中で寄りました。山門前と境内奥の唐門前に桜がありました。

2019年04月04日撮影

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