京都庭園散歩 東山建仁寺塔頭 霊源院(2018年5月)

場 所:東山区大和大路四条下ル 小松町594

拝 観:特別公開時のみ

    春:5月19日~6月17日

拝観料:500円

拝観時間:10:00~15:30

室町時代の応永年間(1394年~1428年)に龍山徳見和尚を勧進開山として、その弟子の一庵一麟により創建。当初は霊泉院と呼ばれていたが、瑞巌龍惺(ずいがんりゅうせい)和尚の軒名である霊源を用いて霊源院に改称。室町時代には五山派を代表する数多くの学僧を輩出した。

本堂内ににじり口がある珍しい構造の四帖半の茶席「也足軒」と一畳台目の茶室「妙喜庵」があります。本堂を南西に取り巻くように枯山水庭園「甘露庭」があり、甘茶の木約400株が植えられています。この庭はお釈迦様の生誕から入滅までを表現しており、平成27年(2015年)に新しく作庭し直されました。

甘茶はユキノシタ科に属するガクアジサイの変種で、一見通常のガクアジサイと見分けがつきませんが、花の盛りが過ぎると、ガクが裏返るという特徴があります。葉を乾燥して蒸して揉み、乾燥してものを煎じると、とても甘いお茶になるそうです。

甘茶に紛れて、超珍種の「シチダンカ」も咲いています。「シチダンカ」は、江戸時代ドイツ人医師のシーボルトにより、「日本植物誌」で日本のアジサイとして紹介された花です。

花見小路通を南下して建仁寺の北門を潜り抜け、境内を南に歩いて、八坂通に出る少し手前を東側に曲がると石畳の道が奥まで続いています。左が霊洞院、右に折れると霊源院、突き当りが大統院です。

霊洞院の山門。

更に進んで右折、霊源院の山門前へ。

山門を潜って前庭を経て受付へ。

甘露庭の景色。(右側→中央→左側)

右側の手水鉢の方の景色。

シチダンカの花。

茶席「也足軒」。

茶室「妙喜庵」。

撮影:2018年05月26日

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