奈良庭園散歩 名勝 旧大乗院庭園(2018年5月)

場 所:奈良市高畑町1083-1

拝 観:休館日→毎週月曜日(月曜が祝日等に当たる場合は翌日)、年末年始(12月26日~1月5日)及び祝日の翌日(土曜日、日曜日は除く)

拝観料:200円

拝観時間:9:00~17:00

大乗院は興福寺の門跡寺院で、現在の奈良県庁のあたりにあったが、治承4年(1180年)の平重衡による南都焼き討ちにより現在の所に移転。何度かの火災に会ったが、宝徳3年(1451年)の徳政一揆による火災で伽藍は灰燼と帰した。その後復興がなされ、足利将軍義政の命を受け、寛正6年(1465年)から善阿弥による作庭が開始され、子の小四郎に引き継がれて長享3年(1489年)に建物・庭園を含めた伽藍が完成した。

江戸時代末期まで栄えたが、明治時代になり、大乗院門跡は松園家と改称し、男爵に叙せられた。しかし、明治10年(1877年)に売却され、除却・分散を余儀なくされた。飛鳥小学校や奈良ホテルのテニスコート等に利用されていたが、戦後その一部が整備され、昭和33年(1958年)国の名勝に指定された。

1995年からは奈良文化財研究所の発掘調査と並行して、江戸時代末期の門跡・隆温が描いた「大乗院四季真景図」を基に復元工事が進められ、2017年7月1日より平城京遷都1300年祭に因んで一般公開が開始された。

名勝大乗寺庭園文化館の中で受付を済ませ園内へ。広大な敷地の中に2つの池といくつかの島と朱塗り橋が見えます。


向かって右手が東大池で左手奥には西小池があります。東大池には3つの島が浮かび、左手の天神島には石橋が、奥の中島には朱塗りの橋が一際鮮やかに架かり、右手の三ツ島には橋は架かっていません。

園路を左に沿って進むと西小池に至ります。西小池は細長い複雑な形状をした池でいくつかの小島が浮かんでいます。

休憩施設の所で園路は途切れますが、その先は柔らかな芝生のなかを通ってぐるっと園内を一周できます。

撮影:2018年05月22日

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