京都神社仏閣編 月読神社(2018年6月)

場 所:西京区松室山添町15

拝 観:無休

拝観料:無料

拝観時間:自由

式内社(名神大社)で現在は松尾大社の摂社。祭神は「月読命」(つきよみのみこと)。古事記・日本書紀の神話で知られた天照大神の兄弟神ではなく、別の伝承で伝えられた月神であると考えられています。

日本書紀によれば、顕宋天皇(第23代)3年(487年)に、阿閉臣事代(あへのおみことしろ)が勅命を奉じて任那に派遣された折、月神から託宣を得た。事代は都に戻りこのことを奏上した。

朝廷では月読神の請を聞き入れて、山背国葛野郡の歌荒樔田(うたあらすだ)の地に奉った。そして月読の裔と称する壱岐の押見宿祢(おしみのすくね)が祠を造営し、祠官として奉仕した。これが当神社の創祀と一般に考えられています。

日本文徳天皇実録によると、斉衡3年(856年)に水害の危険を避けるため、現在の松尾之南山に遷座された記されています。

中世には若干の社領を有していたが、その後松尾大社の勢力に押されて、明治10年(1877年)には公式に松尾大社摂社に定められています。

松尾大社の大鳥居の前か南に400mほど南に下ったところにあります。

鳥居を潜ると木立に囲まれた神門が見えて来ます。

境内は左程広くはありませんが、拝殿の奥に本殿があり2つの摂末社や月延石・むすびの木等の信仰が厚い施設があります。本殿は流造で屋根は檜皮葺、拝殿は入母屋造で屋根は銅板葺。

本殿に向かって北側に、聖徳太子を祀る聖徳太子社があり、その向こうに「むすびの木」と「月延石」(安産の神)があります。また、南側には天鳥船命(水上交通の守護神)を祀る御船社があります。また、御船社の左手前には穢解(かいわい)の水が湧き出でています。

境内を出るときの神門から鳥居方向を見た景色。

撮影:2018年06月7日

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