京都庭園散歩 詩仙堂(2018年11月)
場 所:京都市左京区一乗寺門口町27
拝 観:5月23日の丈山忌は一般拝観は休止。以外は無休
拝観料:500円
拝観時間:9:00~17:00
徳川家に仕えた石川丈山が59歳の寛永18年(1641年)に造営し、没するまでの30余年を過ごした山荘です。正式名称は凹凸窠(おうとつか)、宗派は曹洞宗、山号は六六山。
凹凸窠とはでこぼこした土地に建てられた住居という意味で、実際建物や庭園は山の斜面に沿って、詩仙の間を中心に、建物や庭を10個の要素(凹凸窠十境)に見立てて造られています。
詩仙の間には、親交のあった儒学者・林羅山に意見を求めながら選定した36人の詩人の肖像画に、丈山が隷書体で書いた詩を添えた画が掲げられています。絵は狩野探幽。現在の詩仙の間は昭和38年に復元されたものです。
庭園は、白砂が美しい小川の流れる回遊式の唐様庭園となっています。
入口の山門・小有洞(しょうゆうどう)から始まる十境は下記のようになっています。(伽藍図参照)
一乗寺下り松から東山の方に歩くと、山門・小有洞が見えてきます。
門を潜り竹林の路を進むと受付があり、石段の上に老梅関が見えます。
老梅閣を入ると前庭を経て詩仙堂の玄関があります。右側に見える小門は「凹凸窠門」と呼ばれています。
玄関上は「嘯月楼」という3層の楼閣となっており右側(西側)に仏間と六畳・八畳の座敷があり、左側(東側)に「詩仙の間」と「詩楽巣(読書の間)」があります。(建物内部は撮影禁止)
玄関を入り正面の書院からは,白砂を囲むように丸く刈り込まれたサツキ、その向こうに楓の赤が映える美しい庭園が眺められます。
順路に従って庭に下り庭園を一周することが出来ます。清らかな水が「洗蒙瀑」から流れ出でて、「流葉はく」を通り下方の庭園へと流れています。
庭側から見た詩仙堂
「百花塢」を通って庭の西側にある茶室「残月軒」へ。
残月軒からさらに西に石畳が十方明峰閣(座禅堂)まで続いています。
2018年11月21日撮影 (無断転載を禁止)
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