京都庭園散歩 金福寺(2018年11月)
場 所:京都市左京区一乗寺才形町20
拝 観:1月16日~1月31日、8月5日~8月20日及び12月30日~12月31日は休館
拝観料:400円
拝観時間:9:00~17:00
名称は金福寺(こんぷくじ)。山号は「佛日山(ぶつにちざん)」。臨済宗南禅寺派の寺院で本尊は聖観音菩薩。
貞観6年(864年)に安恵(あんね)僧都が、慈覚大師・円仁の遺志により創建し、円仁自作の聖観音像を本尊として安置した。当初は天台宗の寺院であったが、その後荒廃。江戸中期・元禄年間(1688年~1704年)になって、圓光寺の法嗣鉄舟和尚が再興、臨済宗南禅寺派に属するようになった。
鉄舟和尚と親しかった松尾芭蕉が京都に旅した際、当寺の裏の草庵にて閑居していた和尚を訪れ、風雅の道について語り合い親交を深めた。和尚は無名だった草庵を後に芭蕉庵と名付け、いつまでも芭蕉のことを偲んでいた。その後荒廃していたのを、芭蕉を敬慕する与謝野蕪村とその一門が、安永5年(1776年)に再興。
又、当寺は、船橋聖一の歴史小説のヒロイン「村山たか女」の終焉の地としても知られています。
道が緩くカーブするところに石段があり、その先に山門が見えます。
受付を済ませ右の曲がると、庭園への入口の門があります。
方丈南の書院「残照亭」に南面した庭園は、3段の生垣と皐月の築山と白砂の簡素な枯山水庭園です。
奥に井戸と蹲が見えます。
庭園の右側から石段を登って芭蕉庵まで行くことが出来ます。
芭蕉庵は茅葺で、内部は千利休が造った待庵に似た「三畳台目」の茶室となっています。
台風21号の影響で支えが施されていました。
入口付近に村山たか女創建とされる弁天堂があります。
2018年11月21日撮影 (無断転載を禁止)
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