京都庭園散歩 旧三井家下鴨別邸(2018年11月)

場 所:京都市左京区下鴨宮河町58-2

拝 観:毎週水曜日及び12月29日~12月31日は休館(水曜日が祝休日の場合は翌日が休館)

    (主屋2階・3階は通常非公開)

拝観料:410円

拝観時間:9:00~17:00(16:30受付終了)

下鴨神社の南、鴨川と高野川とが合流する三角州にあり、この地に、明治42年(1909年)に三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)が遷社されました。その参拝時の休憩所とするため大正14年(1925年)に、三井北家(総領家)第10代・三井八郎右衛門高棟(たかみね)により、三井家11家共有の別邸として建築されました。

別邸は大きく玄関棟・主屋・茶室の部分に分かれています。主屋は、明治13年(1880年)に建築された三井家の木屋町の別邸が移築されたものです。玄関部分は移築の際に増築されたもので、天井部分が高く床に毛氈が敷かれて、洋式の居室として使用されていました。茶室は土地を購入する以前に建っていたものを改修したもので、3畳次の間が付いた4畳半の建物で、裏に1畳台目の小間が置かれています。(平面図参照)

門を入って半円周状に回って玄関へ。

玄関を入って受付を済ませ、右側の洋間で説明を受けた後、順路に従って拝観。玄関棟と主屋間の回廊部分から庭に下りることが出来ます。

玄関棟と主屋と茶室の全景(瓢箪形の池越しに見た景色)。

主屋は、南側の庭園に面して建ち、庭に向かって多くの窓が設けられて開放的な造りとなっています。また3階には望楼が設けられています。

苔地の庭には、大きな瓢箪形の池が設けられ、南側に泉川から取水している滝口があります。池には石橋が架かり、築山には燈籠があり、池のほとりには鞍馬石の巨石が配置されています。

母屋2階から見た景色。(特別公開時には2階までは登ることができます)


1階の茶室と主屋の間から見た景色。

主屋1階の左端に配置された、燈籠と蹲。

主屋1階から庭を見た景色。

南側から池越しに主屋を見た景色。

池の西側から見た景色。

2018年11月21日撮影 (無断転載を禁止)

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