京都庭園散歩 妙心寺塔頭 龍泉庵(2019年3月)

場 所:京都市右京区花園妙心寺町64

拝 観:通常は非公開(特別公開時のみ拝観可能)

    京の冬の旅(2019年01月10日~03月18日)にて公開

    狩野探幽・谷文晁・長谷川等伯・長沢芦雪・松村景文の作品や日本画家・由里本出

    氏筆の障壁画等が公開されています。

拝観料:600円

拝観時間:10:00~16:00(受付終了)

妙心寺派4派の内の龍泉派の本庵。文明13年(1481年)に妙心寺第10世・景川宗隆より創建。

寛永年間(1624年~1644年)に鐘楼、書院、表門が、その後庫裡と方丈が建てられて伽藍が整った。長谷川等伯筆「枯木猿猴図」は国の重要文化財(実物は京都国立博物館)。本堂、庫裡、書院、鐘楼及び表門は京都府の文化財に指定。

妙心寺南総門を入ってすぐ右に龍泉庵の山門があります。

山門を潜ると右手に小門があり、入ると方丈玄関前に出ます。この玄関の方丈側(内側)の襖には龍が描かれています。

山門の左手には鐘楼があり、正面には庫裡・玄関、左奥に受付があります。先程の龍の襖絵と「猿猴図」二幅と奥の書院内部全ては写真撮影が禁止されています、それ以外は撮影できます。

受付を済ませ庫裡に上がると、坪庭越しに方丈の由里本出画伯筆・「黎明開悟の間」の壁画が見えます。

右に進むと、右手に先程見た玄関裏の龍が描かれた部屋があり、左手には方丈とそれに南面する枯山水庭園があります。

方丈は江戸時代・弘化5年(1848年)建立で、3つの間に分かれており、それぞれ由里本出画伯筆の障壁画があります。廊下の奥には絵が描かれた杉戸があり、左に折れて奥の書院へと続いています。

左脇室が「霊峰四季の間」、中央の仏間が「種々東漸の間」、右脇室が「水到渠成の間」

縁側を突き当り左に曲がった方丈東側に長谷川等伯筆「枯木猿猴図」の双幅が掛かっています。更に進んで北側に回り込むと、奥の書院への渡り廊下が見え、右手(方丈北側)には「樹下静寂の間」があります。

渡り廊下の左右に坪庭があり、書院の東側には苔地の庭園があります。

書院側から方丈の「樹下静寂の間」を見た景色。

書院の内部には素晴らしく保存状態の良い掛軸や書状等(すべて実物とのこと)が公開されています。

2019年03月14日撮影

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