京都庭園散歩 大覚寺・大沢池(2)(2019年04月)
望雲亭を過ぎた辺りから、桜を見ながら大沢池を時計回りに一周します。
大沢池の南西隅に屋形船が浮かんでいます。
大沢池の案内図(再掲)
門を潜ると池に桟橋が突き出ています。
少し進むと、放生池(左)と大沢池(右)を区切る堤に出ます。
この辺りから望雲亭の方を振り返って見た景色。
反対に放生池越しに心経法堂を見た景色。
堤の真ん中辺りから大沢池の対岸を見た景色。
堤の真ん中辺りから放生池越しに見た、大日堂・聖天堂・心経宝堂の建物群。
堤は護摩堂の前で途切れて石橋が架かっています。右手に見えるのは天神島。天神島には現在朱塗りの橋が架かっていますが、嵯峨天皇による造園当初は出島状に突き出した形状していたものと考えられています。
天神島を右手に見ながら進むと、大沢池に浮かぶもう一つの島である菊の島が見えて来ます。菊の島は嵯峨天皇が菊を栽培した場所と言い伝えられていますが、近年の発掘調査で島が現在の形になったのは室町時代だったことが分かってきました。
写真左手前の白いものは、菊の島の説明版です。
少し池から離れて北側にある名古曽の滝跡に向かいます。
名古曽の滝は離宮嵯峨院の滝殿庭園内に設けられたもので、平成6年からの発掘調査で、中世の遺水が発見され、現在の様相に復元されています。名古曽の滝跡は、藤原公任の百人一首55番「滝の音はたえて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ」で有名です。
名古曽の滝跡の前は四阿が設置されかなり広い空間が広がっています。
名古曽の滝跡の前辺りから大沢池を見た景色。
池の畔に戻って、菊の島。菊の島の右手に見える岩は庭湖石と呼ばれ、巨勢金岡が立てたされる巨石です。
池の東側にはいくつかの歌碑があります。
右手に桜越しに大沢池を見ながら、池の東側から南側を巡ります。途中東隣りの田畑のための灌漑用の取水口があります。
南側の端で大きな石碑に行き当たります。そこから堤を左に下りて有栖川沿いに望雲亭まで戻ります。
2019年04月09日撮影
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